現金化はキャッシング枠が一杯で新たな借り入れができない時の有効な手段と言えます。しかし、契約しているカード会社によっては発覚した時に利用停止などの措置を取られるケースも少なくありません。今回は、現金化の仕組みやカード会社にバレずに現金化を行うコツについて解説していきます。

カード会社が現金化で利用停止をする理由

ショッピング枠の現金化による利用停止は、法律で認められているカード会社が持つ権利の一つです。ここからは、利用停止が認められているいくつかの理由を紹介していきます。

利用者による契約の反故

クレジットカードの現金化は法的にグレーゾーンに位置付けられているため、発覚した場合に罪に問うのは難しいと考えられています。違法でないにも関わらず利用を停止される理由は契約違反が適用されるからです。クレジットカードは大きく分けてキャッシング、ショッピングの2枠が用意されています。文字通りキャッシングはお金を借りる、ショッピングは買い物で使うための枠です。ショッピング枠は自分に必要な物を買うためのサービスなので、現金目的での買い物は規約違反になります。カード会社で判断がそれぞれ異なるのは、買い物が現金目的と確実に立証できないことが理由です。

延滞のリスク

クレジットカードの枠で適用される法律は、ショッピングの割賦販売、キャッシングの利息制限2つです。キャッシングで適用される利息制限法は、借入残高が年収の1/3を超えると新たな借り入れができない仕組みになっています。これは、債務が膨れ上がり返済が困難になった契約者が、債務整理を行うことで起きる貸倒れを防ぐための対策です。ショッピング枠の割賦販売法には制限がなく、限度額の範囲内であれば自由に使うことができます。この仕組みを悪用した現金化を防ぐために、不自然な履歴を発見した段階で利用停止措置を取るのです。

カード会社にマークされない現金化のコツ

ショッピング枠の現金化はいくつかの方法がありますが、選ぶ選択肢によってリスクの大きさが異なるので注意が必要です。ここから、カード会社にバレずに現金化を実現するコツを紹介します。

マークの厳しい商品を避ける

現金化に使える商品の中には、換金率が高い物もあります。高レートな商品は自分が手に入れられるお金が多くなる反面、バレるリスクも高くなるので注意が必要です。高額換金が期待できることで人気の新幹線の回数券は、利用者がたくさんいるため、カード会社も厳しくチェックしています。金額に関係なく1度の取引で、要注意人物としてマークされるケースも少なくありません。換金率だけでなくリスクの高さも考慮して商品を選ぶことが大切です。

利用する間隔を空ける

ショッピングの利用は、購入した品物や金額、日付などがデータとして履歴に残ります。同じ月に繰り返し高額商品を買うなど、不自然な履歴が続けばカード会社からのマークも厳しくなるのは避けられません。現金化は毎月1回が基本で、やむを得ず同じ月に複数回行う場合は3週間以上空ける必要があります。ただし、電子書籍や購入金額が安い日用品のような転売に繋がらない買い物であれば、繰り返し利用しても問題ありません。